今夜はデジハリでキッズプレートの茂出木さんの話を聞いてきた。茂出木さんはすごい人です。何度か話しましたが、考えてることがけっこう近いし、なによりネット業界、ウェブ業界の人材不足をよくわかってらっしゃる。今日の話でも、おちまさとの話が出たけど、本当にああいう人たちの感覚はすごいんです。めちゃくちゃわかってる。そういうことを知らずにえらそうなことを言ってる人がこの業界には多すぎる。
茂出木さんの話は聞いといたほうがいいって、鵜川くんを強引に誘ったけど、彼も満足してたみたい。それにしても、茂出木さんの話し振りってなんだか先生みたいで、淡々と、そして理路整然と本質を語るあたりは、岡田斗司夫とか鴻上尚史のコラムを読んでるみたいでもあった。
自分マーケティングとか、自分プロデュースってのは本当に重要で、ぼくが去年「Decade」って10年の足跡プレゼンを作って示したかったのもそういうこと。自分にできること、自分がやりたいことを整理して、レスポンスを待つことで、何かが起こるかもしれない。もちろん言い続ける。待つだけじゃダメ。
恋愛と一緒で、言わなきゃわからないんだよ。ほんと。だから言おう。
あと、
ファンは「狭視野」であることが多い
というのはまさにその通り。ぼくは「盲目」って言葉が入るのかなと思ったけどね。
ぼくが「まんがseek」が成功した理由を聞かれたときに、いつも答えてたのは「ぼくがマンガオタクじゃなかったから」です。今でもそうかもしれないけど、多くのサイトは好きすぎて他の人がついていけないんです。対象物との適度な距離というのは、(自己満足なら別にどうでもいいけど)誰かに伝えるときにはとても重要。
これはビーケーワンでも同じだった。本が好きすぎる人はまったく役に立たない。愛情が重いと相手は引くよね。
男と女の間にはトキメキって木があるんです。どっちかが水をやるのを忘れたら枯れるし、水をやりすぎてもやっぱり枯れる。てなことを「愛しあってるかい!」ってドラマで陣内さんがキョンキョンに言ってました。Are you ready?
自分が好きなことを仕事にできることはとっても幸せだけど、仕事である以上はバランス(愛情含む)をコントロールしないといけない。それこそがプロフェッショナルで、今日の茂出木さんの話って明らかに「プロ論」の類だと思った。
あと、広告代理店は一瞬の仕掛け(話題性)しかできなくて、それ以降のコミュニケーションは(本当はそっちのほうが大事なのに)不得手というのも同感。そもそも代理店の組織が、継続的に回すために作られてないし、複数のクライアントを掛け持ちしまくってるので、いろいろ問題もある。これは特に日本の広告代理店に顕著で、欧米の広告代理店はどっちかというと企業の宣伝広告部として動くケースが多いから、継続した支援ができる。ぼくはこういう欧米型の関わり方をしたいなあと思ってるけど、なかなかできてない(どちみち今は無理だけど)。
そういう話を聞きながら、
広告代理店は花火を作ってて、キッズプレートは花畑を作ってるんだな
と思った。花火は一発打ち上げたら終わり。花畑を作るためには毎日水をやらなきゃいけないし、虫対策とかいろいろ手もかかる。一度咲いたら終わりじゃないし、翌年もまた咲かせるために育てないといけない。そういうことをちゃんとできる会社が日本にもっとあってもいいんだけど、あんまり知らない(もし知ってる方がいたら教えてください)。
いい講演を聞くと、脳味噌に刺激を受けて、どんどんアイデアが膨らむ。
ここから少し脱線します。
今日の話を聞いていて、ふと、「正義の味方株式会社」という名前の会社を作ったらおもしろいかもと思った。名刺交換のときに、
はじめまして。正義の味方の河野と申します。
とかとか。ま、いわゆる「出落ち」なんだけど。なんでこんなくだらないことをセミナー中に思いついたんだろう。アホだな。
そうそう。グループワークはちょっと難しすぎたと思うよ、安藤さん。
あんなふうに自分主体のプロジェクトを日頃から考えてる人は、きっとブログとかで宣言してるって。
てなわけで、「お疲れ様でした」ってメールを送ろうと思ったけど、感動をブログに書いたほうがいいかなと思ったのでそうしました。茂出木さん、安藤さん、ありがとうございました。
あと、今日のセミナーに参加された方は、ぜひこの縁を無駄にせずに茂出木さんとコンタクトを取ったほうがいいです。無駄に遠慮してないで、自分の感じたこととか、思ってることを話せばいいと思います。今を逃したら、次はないかもしれないですよ。











コメント(6件)[コメントだけのRSS]
いつの間にか引っ越してるし...
あ、で「正義の味方」はすでに引越しセンターがあるよ。
それだけ。
投稿者: tenugui | 2007年6月 5日 09:50
昨日はご足労くださいましてありがとうございました。
河野さんが来たときにはびっくりしましたけどねー^^緊張しました。
こんなにほめてもらえると思ってなかったので、素直にうれしいです。
グループワークは僕もやってみたのですが、確かにちょっと難しかったですね。僕はあー言うアイデア出し合うのの好きなので、いくらでもOKなんですけど、そういう経験をつんでいない人は本当に漠然としちゃってましたね。
河野さんの島で二人で盛り上がったほうがよかったかもww
ということで、次回はWOMですね。
よろしくお願いします。
投稿者: modeki | 2007年6月 5日 10:40
> いつの間にか引っ越してるし...
あえて言わずに、ゼロから読者を獲得中なのだ。よくわかったね。どうやってたどり着いたの?
> 引越しセンターがあるよ。
あ、ほんとだ。調べずに書くとすぐツッコまれて恥ずかしいね(苦笑
http://www.seiginomikata.co.jp/
投稿者: 河野 | 2007年6月 5日 10:44
茂出木さん
緊張だなんてよく言いますよー。ぼくが話すときだっていらっしゃるのに。緊張はお互い様ですw
ほんとの「プロ」って少ないけど、でも確実に周りにいますよね。そういうのがよくわかりました。
昨日の参加者が影響を受けて、何かひとつでも始められたらいいなあと思いました。
昨日のグループワークでは、わかりやすく「Save the zoo」の話をぼくはしたのですが、本当は「ビールかけを実現するプロジェクト」(どうやったらビールメーカーにスポンサードしてもらえるかを考えたい)とか、くだらないことをいつも考えています。
でもそこに自分の楽しみだけじゃない「何か」を見つけ出すことができれば、一気にみんながハッピーになれるプロジェクトとして設計可能ですよね。
来週のWOM分科会もよろしくですー。
投稿者: 河野 | 2007年6月 5日 10:51
テレビ業界、というかテレビを主戦場として活躍されてる人々のセンスは底知れないものがあると思っています。彼らがネットに戦場を少しずつ移し替えている今、ネットリテラシー的な意味で、web業界の人間は一日の長があるかもしれませんが、そんなものはあと5年もすればなくなるでしょう。
投稿者: twitmedia | 2009年2月 4日 00:03
twitmediaさん、コメントありがとうございます。
まあセンスって言っちゃうとネット業界にもゲーム業界にもすごい人はいるんですけどね。ただネットの人はテレビ業界をなめてる傾向があるので、それはダメですね。
反対に、テレビの人もネット業界をなめてるので5年でギャップが埋まるかはわかんないです。
投稿者: 河野
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2009年2月 4日 08:33