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売上アップを目的にすることから逃げない

市嶋さんのエントリーから。

どれだけそのインターネットキャンペーン自体が話題になっても、そのキャンペーンの商品・サービスの売上や企業のブランド向上にやっぱり繋がらなければいけないです。

例えば「UNIQLO JUMP」とか、すごいすごい言ってる人はいっぱいいたけど、あれって売上に貢献したのって話。こないだ書いたけど「ジャンプスクエア」もそう。
(個人的には「UNIQLO JUMP」って従業員満足度を高めることを狙ったのかなと思ったけど)

よくね、ゴール設定がどうとかいう人がいるんだけど、広告主にとって売上アップ以外のゴールが出てくることはまずないよ。よっぽど余裕があれば別だけど。

最近思うのは、「頭のブランディング」はテレビCMの大量投下で達成できるだろうけど、「心のブランディング」は消費を伴いながらじゃないと形成されないよなあということです。
「いつかはクラウン」のような、将来の消費に繋がる憧れを定着させるような時間差消費のケースもあるけど、一般的な商品は消費ありきだと思うんですね。コカコーラしかり、Wiiしかり。

だから「ブランド作り」が目的であっても、やっぱり売上アップという結果を出さないといけないし、マーケティングに関わる人はそこから逃げたらダメだと思う。

もっとも、ECの場合はキャンペーンが成功でもECサイトの購入フローがボトルネックになってて売上が伸びなかったなんてこともあるだろうし、普通にリアルなショップでも店員の態度が悪くてダメだったなんてこともあると思うので、ネットキャンペーンだけでどうにかなるもんじゃないことも事実。

さらに言えば、ネットのキャンペーンなんて対象の母数が小さいから(よほど初期値が小さくない限り)売上が何倍にもなるなんてことはありえないでしょうね。
ただ、とはいえ、話題になったからいいよねってのはちょっと違うんじゃないかなと。逃げてるんじゃないかと。

同じような話はテレビCMにも言えるんだけどね。黄桜の「空白の一日から28年」のCMはすごく素敵だなと思ったけど、ほんとに売上に貢献してるのかなとか(でも、世代的には日本酒をしっぽり飲むのにいいはずだと思う)。

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コメント(15件)[コメントだけのRSS]

黄桜は、何気につけたテレビで、制作のドキュメントをやってて見ました。
同時代のようでいて、実は一世代前の話だから、あまり詳しくは知らなかったけど、ドキュメントとしては面白かったです。
黄桜を飲むか、については「もっと美味い酒を知っている」とだけ。

印象に残る CM ではありますが、「で、なんの CM だったっけ?」というところでもあり。

>「もっと美味い酒を知っている」とだけ

+「いくらでも」と(汗)。

いや、たぶんあなた方は「空白の一日」とかでぐっとこないでしょうw
だってぼくが5歳のときだし。

ぼくらの父親世代、団塊世代ですよね。であれば黄桜の想定顧客としては間違ってないと思うんですよね。

ただムムリクさんのおっしゃるとおり、「で、なんの CM だったっけ?」というタイプのCMなんですよね。
そういう意味ではインテルとかはうまいCMだと思いました。あんなにCM打つ必要あるのかよと思ったけど。

ブランド作り、だから、売り上げアップとちちがう、は確かに誤った認識だと思うのですよね。
何のためにブランド力向上を狙うかって、極論を言えば売るため、なわけだから。
「ま、売れませんでしたけど、ブランド好意度も認知度もあがったからよしとしましょう」なんて言ったら大体首切られます。

ただ、キャンペーンの管理指標としては「売り上げ増」だけじゃないかな、って思っています。
僕が今までプランニングに関った例でいうと、購入までのボトルネックを探していって、

・最終ゴールは売り上げ増
・KPIは○○

と設定して、最終ゴールの売り上げ増はぶらさないけど、キャンペーン目標はそこにおかず、KPIで管理というケースは結構あります。
*そしてそのKPIを面倒だからゴールって表現します。ゴールじゃねえだろ、と言われたらそれまでですが。

具体的には
「認知率が低すぎるのをあげる」
「ショッピングリストに入れてもらう」
「店舗までの集客を狙う」
「サンプル請求数増を狙う」
とかとか。

購買までの検討期間が長い場合、売り上げ増だけを見ていると、キャンペーンの判断ができない、という事情もあったり(検討期間半年以上とかもありますし)、集客後の接客力のカバーや、サンプル配布後の商品力のカバーは、広告やキャンペーンが担えなかったり、といいつつ、責任逃れな部分もありますがw。

*店舗誘引だったら、そこまで含みで提案すべきですけどね。

まあ自分も似たようなことやっているのであれですが、確かに最近のネットプロモーションの単発的なものが、中長期的にきちんと売りにつながるかは疑問な部分はありますプニィ。

ちなみに購入ボトルネックを探していって、売り上げにつなげる、って意味では小阪さんの感性マーケティングがおもしろかったです。もう読んでいそうですが・・・。僕がやってきた、ボトルネック調査とは大分レイヤーが違うのですが、考え方がまるっきり一緒でびっくりしました。

アイカワさん、どうもありがとう。
まさにそのとおりなんだけど、例えば、
「認知率が低すぎるのをあげる」
の場合、やっぱりただ認知度を上げるだけじゃなくて、対象顧客層(つまり買いそうな人)に対する認知度アップができたかが問われるわけだよね。
その検証は売り上げ増によってでしか測れないと思うわけ。

実際、すべてをそこに帰結させるのはこわいし、本文中にも書いてる通り、ネットのキャンペーンなんて小さいから売上にどかんと影響が与えられることも少ないとは思うんだけど。

ボトルネックをつぶすのはマーケティングの基本だし、それこそゴールドラット先生の本じゃないけど、そのカイゼンの繰り返しによって利益が生まれてくるんだと思う。
優秀なプランナーはその視点をちゃんと持ってるよね。

企業が何のために広告予算を用意するかっていうと、それによってより売るため、つまりは拡大再生産のコストのひとつなわけで、その大原則から逃げちゃいかん(ていうかみんな逃げすぎ)と思うんだよね。
そういう話がちゃんとできる人をいっぱい集めたいですね。

いつも楽しく拝読しております。
UNIQLO JUMPは求人告知ですので、ユニクロで勤務したいと考える人にリーチすれば良いのかなと。同様の理由でアクエリオンもジャンプスクエアも想定する消費者層にリーチすれば良いのかと。
実はジャンプスクエアのウエブサイトは全然見ていなかったのですが、河野さんがネタにしたので見ましたww自分はこの手のジャンルは読まないのですが「ほお」と思ったのでアリかなあと。
似たような現象はアクエリオンというアニメ(パチンコ)のCMでも見られます。twitterで何人かが「合体したいのCM」という表現をしている。そうした事がアテンションを引き起こし、結果として想定する消費者に情報をリーチさせるのかな、と。個人的にはアクエリオンの事は全く知りませんでしたが、twitterで何人かが呟いているのを見て「これは面白いかもしれない」と思ったのでww

ウエブに於けるマーケティングを測定するときに滞在時間を考慮するようになったというのがありましたよね。そういうのもあるのかもしれませんが「人の口にのぼる」という効果も狙っているのかも。

追伸;「こないだ書いたけど」のリンクが違ってます。

UNIQLO JUMPを俯瞰していて面白いと感じたのがflickrを使っている点です。

一般的に写真を用いたPRなら自社で用意するべき、と思っていたのですが、UJは外部を利用していて。

ここにUJの用意したJumping Projectというコミュニティがあって、世界中のユーザーが集まっていて自分が撮ったJump写真を載せている。
http://www.flickr.com/groups/jumping/pool/

そういう意味では消費者参加型の広告であって、有名なモデルを起用した際の金銭コストと比べたり、広告フォーマット(写真のみ)が画一されている&文章を構成する時間コスト削減、また参加者が増えている点から見るとまあまあいけるんじゃないかというのが今の感想です(キャンペーン始まった頃はアンチだった・笑)。

■□■□■□■□

話は変わるのですが、以前GAPでバイトをしていた際に、”有名なモデルに着用させた服は売れない”説があったんですね。
で、何が売れるかというとスタッフの着ている服なんです。じゃあ何で高いお金払って広告打つのかって、新商品のPRとイメージの付与のみであって。

そこから見ると、”普通の人達の普段着”であった方が、UNIQLOのイメージとも合うし、消費者の手に取り易い服になるんじゃないのかな、と思いました。

また”服”の視点からアフォードすると=動き易さ、を第一に置く人が多いと感じていて、JUMPすることはあまりないけど、こういうイメージ付与もアリだなというのがこのエントリー含む今日までの感想です。

ululunさん、コメントありがとうございます。リンク先は修正しました。

「UNIQLO JUMP」がうまいなあと思ったのは、「人は飛んでるときは笑顔」という身体の仕組みをうまく使ったことです。ぼくもこの法則は知っていて、東京タワーとかヒルズの展望台に行くと2000円くらい出して写真を撮ってくれるんだけど、あれかなりの割合でみんな飛んでるんだよね。超笑顔で。
人の笑顔を見てると、たしかにこっちも気分がよくなるし、そういう幸福感のシェアというのはうまいなあと思いました。いいデザインです。

アクエリオンのCMを見てパチンコに出かける人がそんなにいるとは思えないので、あれが本当に成功してるかっていうと微妙じゃないでしょうかね。
ああいうメーカーはテレビCMを打ち続けることで社会的信用を得ようとしているし、実際にアクエリオンやエヴァなどのパチンコ/パチスロが店舗で人気なのは換金率がいいから(射幸性が高いから)だそうですね。まあ『サイゾー』情報ですけど。
あ、gattai.jpはいいと思ったけど、パチンコ行く人がPCサイトを一生懸命見るのかなとは思った。攻略とか探すのかな。

話が脱線しました。
「UNIQLO JUMP」が求人告知なら、確かに売上と繋がらなくてもいいと思います。これは例としては不適切でしたね。すみません。
でも「人の話題にのぼる」ことが目的ってのはやっぱり違うと思ってて、売上だろうと。買わない人がいくら話題にしてもしょうがなくて、もちろんそれを聞いた人が買いに行くこともあるでしょうけど、そこまで狙って設計するなら売上貢献なのでいいと思います。すごく遠回りですけどね。

hirotoさん、ありがとうございます。
おっしゃるとおり、Flickrのコミュニティを使ってユーザーを巻き込んでいくのはいいですね。とても楽しそう。
去年の冬にぼくのアイデアで「世界中のクリスマスツリーの写真を集めよう」というイベントをVoxを使ってやってましたが(アップした写真にxmas treeってタグをつけてもらう)ああいうのはたくさんの人間が参加したほうが楽しいのですよね。
http://team-jp.vox.com/library/post/happy-holidays-from-vox.html

あと、“有名なモデルに着用させた服は売れない”説はおもしろいですね。
ファッション雑誌全否定説って感じで興味深いですw

個人的にはここ1-2年のユニクロのCMはあんまり好きじゃないんですよね。まあぼくにとってのユニクロはCM見たから買う買わないって感じのショップじゃないんだけど。

話題づくりだけじゃダメ、売り上げが上がらなきゃって、当たり前というか。みんなわかってることでしょう。
じゃあ、どうしたら売り上げアップするのかってことを、広告業界の人間は頭を悩ませて考えてるわけです。
ひとつには、話題づくりもあるかもしれない。違う方法もあるかもしれない。
ひとつだけ言えるのは、「売り上げアップが目的だ!」とお題目を唱えるだけでは、売り上げはひとつも上がらないということです。

kunioさん、どうしてそんなにイライラされてるのかわかりませんが、その当たり前のことをみんなわかってないのかもしれませんよ。
kunioさんは広告業界の方なのかな。kunioさんのようにちゃんと本質をわかって、キャンペーンを仕掛けられる人が増えるといいですね!

河野さん、すいません。カルシウム不足でイライラしてました。
広告業界の人間として、その「当たり前のこと」がわかってない人間がいることが、とてもとても信じがたくて。
でも、いるようですね。残念ながら。
河野さんみたいな方が実際にキャンペーンなどを手がけられるようになると、動くかもしれませんね。
失礼しました。

kunioさん、ありがとうございます。
たぶんkunioさんの周囲を少し広げればきっと見つかると思いますよ。
ぼくはこれだけ怒られるとは思ってなかったのですが、でもそれは裏を返せば広告業界はまだまだ大丈夫ってことですよね。期待しています!

こんにちは。
UJのサイトは、河野さんの記事を読んで知り、見たのですが、「何のために?」とはやはり思った人の、一人です。でも、今日解決しました。
今、企業(ブランド)は話題を作り、物が売れるようになることに結構注力し始めていますが、その感覚はまだまだ、だと思います。
過去に私が広告代理店にいたころ、ドメスティックの飲料メーカーにとってCRMはどうでもよく、キャンペーンでかけたお金で、とりあえず売れなきゃ仕方ないんだよ、といわれ、製造していた元のメーカーは売ってもらっている関係上、「CRMやりたいんです」なんてこと、3社会談では一言も言えず、私たちが攻められるという経験もしました。
現在のキャンペーンは、どうなんでしょう?
私は今広告代理店の人間ではなくなってしまいましたが、根本的に大事なことは「時代」「ソリューション」「もの」が変わっても同じような気がします。やはり、人のココロがわからないと、それはうまくワークしないし、面白いCMだけど「で、なに?」ということになる。何がいいたいのだろう、っていう内容の広告けっこうありますよね?
ちょっとだけ考えれば、なんかいいヒント浮かんできそーな、気もしますが・・・BIGアイディア、一人じゃあ、でないこと、出来ないことあるし、ま、その考える、っていう作業が、ほんとはめちゃくちゃ楽しいはずですけど。多分。

guruguruさん、コメントありがとうございます。
まさに、おっしゃるとおり、根本的に大事なことは時代に左右されないと思います。もちろん「常識」は世の中にあわせて変わるものだから、それによって手段や方法論は変えなきゃいけないかもしれないけど、本質は変わらない。

昔のたまごっちみたいに瞬間最大風速で売れて在庫余りまくりで儲けが出ないなんてなことは失敗だけど(でもその読みは超難しいと思う)、短期的な売上も中長期的なブランディングも実現できるようなアイデアを考えたいですよね。そういうのを議論してるときは知恵熱も出るけど快感ですから。

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