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ブログ広告はダメだと思う

[追記]コメント欄もあわせて読まれることをオススメします。

ブログで儲ける人はこれからも出てくるだろうけど、悪徳アフィリエイター以上に儲かることはないと思う。
そして、広告主として見た時にブログ広告を使うかというと、「んーまあimpressionがほしい時に使うかもしれないけど、あんなに割高なバナー広告に出稿する気にはならないなあ」というのが正直な感想。

なんかのインタビューでAMNのPV単価が1円って記事があったけど、mixiが0.1円以下なので、その10倍以上の価値があるかというと、まあはっきり言って、そんな価値はないわけで。
(いま調べたら、AMNのPV単価1円ってのはRTCカンファレンスでの徳力さんの発言だった。同イベントでmixiは0.01円という発言もあるんだけど、その根拠となる情報源はちょっとわからなかった。最新の媒体資料は見てないからかな)

PVが多いから、より多くの人の目に触れるかもしれない(だから一定の価値がある)というのはよくわかる。やってることはバリュークリックと変わらないけどね。
それだと意味ないんじゃないのという反発の元、クリック保証や成果保証を広告主は要求し、綱引きの結果、そして媒体との妥協の産物として、アフィリエイトやAdSenseがブログのスペースを賑わしている。

ただぼくももっと媒体がチカラを持ってもいいと思っている。自分でもマンガのテーマサイトをやってたように、専門性の高いメディアサイトが増えていくためにも、きちんとその運営者に広告費が落ちるようになればいいと思っている。

専門サイトがそれなりの広告費を得るため(媒体価値を高めるため)には、

  • 閲覧者がユニークで、安定していること
  • 閲覧者の消費行動もしくはブランドイメージに影響があること

の片方もしくは両方が成立しないといけない。

不特定多数に見られているだけならmixi以上のPV単価を設定できるわけなくて、女性サイトがしぶとく生き残っているように、偏っていることに価値がある。もちろん性別の偏りだけじゃなく、居住地や年齢や職業や、特定のチームやブランドのファンとか、何でもいいんだけど、そこに競合が少ないほど価値が高まる。

また、インフルエンサーなんて言葉があるように、誰かに影響を与えることがもしできるとしたらそれはすごい価値がある。
実際には面識のない人が書いてるブログの場合(つまりほとんどのブログの場合)、その人というよりは、そのブログ自体が「influential media」として多少の影響を与えることになる。もっともその影響は無視できるほど小さいんだけど。

いずれにしてもこれらは「相対評価」であって、あまたある似たようなサイトと比べてどうかが問われている。この相対評価ってところをわかってない人が多いんだけど。

で、うちのサイトは特別であることをアピールするために、各社は一生懸命、媒体資料を作ってる……はずなんだけど、けっこういい加減なんだよね。クリックレートなんてめちゃくちゃブレるしね。
いろんな代理店に「実績に基づく正しい媒体資料」を作ることを提案してるんだけど、どこも乗り気じゃないのは、やっぱり媒体の営業代行である業界構造も関係してるのかもしれない。
広告主にしてみたら、媒体資料の鮮度と正確さは超重要なんだけどな。

話がそれたけど、ブログ広告がダメだと思う理由のひとつは、この媒体資料が存在していないことにある。
AMNとmixiのPV単価が10倍以上なのはバブル以外のなにものでもない。1回は出稿してみてもいいかなって思うけど、目新しさ狙いならニコニコ動画とかに出稿するかな。

ブログを既存メディアにたとえるなら、責任編集雑誌が一番近いんじゃないかなと思うんだけど、ああいうのって『わしズム』のように、編集長の知名度とかキャラ次第なので、そのへんの素人が同じだけの媒体価値を提供できるわけがない。
ただ、この「人にフォーカス」というのは重要な考え方じゃないかと思っていて、テーマが雑多でも、その人のファンを増やすことで特別な媒体になれるチャンスがある。

そして、ここにぼくがブログ広告がダメだと思うもうひとつの理由があって、それはブロガーの責任感の問題。より正確に言うと、お金をもらうことに対する責任感のなさにある。

広告枠を設けて、広告費としてお金を受け取るということは、必ず何かしらの制約を受け入れることである。
新年早々盛り上がったあるエントリーに対して、ぼくが

  • 読者のことは(金もらうこととは関係なく)常に意識するべき
  • さらに、金もらってるなら何を書くかは配慮すべき

と指摘したことに対して、アルファブロガーの人が、

お金もらうことと読者やスポンサーにこびる事はまた別問題

と言っていた。
別に読者やスポンサーにこびろと言うつもりはさらさらないけれど、そこにお金(広告費)が絡んでいる以上、配慮できないのはそれこそ別問題。
このコメントをもらって2日以上ずっと考えてたけど、消化できなかった。

「自分のためにブログを書いているのであって、他の人に読んでもらうために書いているんじゃない」という反論は、広告を入れてる時点で成立しない。だって他人が読みに来てもらうことを想定してるから、広告を入れてるわけで、自分のためだけに書いているなら広告を入れる必要がない。自分でクリックするわけでもあるまいし。

広告主にこびることなく自由で率直な意見が言えることがブログのいいところ、なのかもしれないけど、ここにお金はまわってこないと思う。
もちろん、ブログ上の率直な意見を企業が真摯に受け止めて製品やサービスを改善していくことはすでに行われているだろうし、これからも増えていくと思う。それとブログ広告の拡大とは別。

これまでの広告ビジネスの文法やルールじゃ通用しないのがブログなのかもしれないし、それが新時代の広告なのかもしれないけど、ぼくは残念ながら、ブログ広告はダメだと思う。
もうちょっとうまくいくかと思って、1年以上前に「blogads.jp」ってドメインまで取得したんだけど、使うことはなさそう。まあ10年前からある、ただのバナー広告ネットワークならすぐにでも使えるけど。

まあブロガーの大半はブログ広告なんて気にもしてないだろうけどね。

たまに長文書くと疲れる。たぶん読んでるほうも疲れたと思うけど。
これは「自由と無責任は違う」ってことを言うためだけに書いたエントリーです。あと「ブログで儲けたいならアフィリエイトでいいんじゃないの?」って話です。SPAMはダメだけど。

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コメント(15件)[コメントだけのRSS]

質問です。
アフィリエイトと「ブログ広告」の違いは何ですか?個人的にはアフィリエイトもAMNのバナーも同じにしか映らないです。

何らかの対価を貰っているという状態で文章を書いた場合と対価が発生していない場合での責任の重さがどれほど違うのかもちょっとわからないです。無責任で良いというのではなく逆で、対価が発生しようとしなかろうと文責そのものは発生すると思っているからです。

AMNのようにスポンサーが選ばれている場合とGoogleAdsenceのようにスポンサーを選択しにくいという問題はあるのかもしれないですけれど。
----------
個人的にはブログマーケティングは限界だろうと思っているのですけれど、ウエブロガーが何らかの形で企業広報に寄与したり、あるいは記事を書く事で報酬を得る道は本当に存在しないのかというところをもう少し探ってみたいと思っています。


遅ればせながら今年も宜敷お願い致します。

ululunさん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

さて、ブログと広告の話は過去に何度も書いているので今回かなりはしょってしまいました。すみません。
ぼくはブログと広告の組み合わせには以下のパターンがあると思っています。

1.アフィリエイト
2.純広
3.バナー広告ネットワーク(ex.昔のバリュークリック)
4.PPP(Pay Per Post)

2と3の違いは審査基準です。自分で直接交渉するとか、AMNのように誰でも参加できないものを2、それ以外の誰でも登録可能なものを3としています。
これは広告主から見た時には「どこに表示されているかが把握できている」という違いになります。

もうひとつの分け方は表示位置です。

1.ブログ記事内に表示する広告
2.ブログ記事外(具体的にはサイドバーやヘッダ、フッタ)に表示する広告

今回、ダメだと言っているのは
・純広
・ブログ記事外(具体的にはサイドバーやヘッダ、フッタ)に表示する広告
のことですね。

記事内のPPPについてはもういいでしょう。

アフィリエイトとの違いについては
a.広告費の支払われるタイミング
b.(おそらくは)広告出稿の目的
c.ブログ内容との関連性
などがありますね。

bの目的は、おそらくAMNなどのバナーの場合、売上の成果よりもブランディングを目的にしていることが多いだろうという推測です。
(売上を無視しているという意味ではなく)

cについては、アフィリエイトは普通に考えれば、記事やブログのテーマに関係している商品を選ぶでしょうから関連性は高いと言えます。
一方、AMNの広告がそのブログと関連性が高いかというとそうは思えません。

広告効果、広告出稿のリスクを考えた時に、

・純広
・ブログ記事外(具体的にはサイドバーやヘッダ、フッタ)に表示する広告

を広告主が出稿するのは考えにくい、よってダメだろうというのがぼくの結論です。

ぼくも企業とブロガーが云々の話には興味がありますが、それはブロガーありきの話じゃなくて、企業の顧客がブロガーだったときにどういうコミュニケーションができるかという見方です。
それは企業の顧客がネットユーザーだったらとか、ケータイユーザーだったらとか、山手線利用者だったらとか、自家用車保有者だったらとか、そういうのと似ています。

そういえば、バリュークリックも今はTrustClickなんてな名前になってるようですが、ぜんぜん話題に出ないですね。
こういうバナー配信ネットワークは、媒体側のPVもUUも丸見えなので、一部の媒体だけの高単価ネットワークを作ればいいのに。
ていうか以前は作ってたのに、今はやってないのかなあ。ブログにはあんまり貼られてないのかな。

丁寧な解説有り難うございました。
「テレビのチカラ」のエントリにも絡まってくる話かもしれませんけれど、多くのネットユーザは「ネットで検索」まではリーチしているけれどアルファブロガーと私たちが認知しているけれどその人にとって未知な人のウエブログを閲覧するまでは至っていないように思います。(「アルファブロガーだから」読むというのもアレではありますが)
はてブのようなソーシャルブックマークを基点として記事を読み、そこからウエブロガーを知るという手順を踏む私のような人間のほうが天然記念物的存在なわけで、大抵の場合は「知り合いだから」とか「好きな著名人(ex芸能人)だから」という理由無しにはウエブログは見ない。
そうやって考えると例えば私のブログに純広を掲出するのなら「はてな村人向け」な広告が最適、と言えるのかもしれないですね<どんな広告だよ。

コメント(質問)ありがとうございました。
舌足らずだった部分が補完されて、いいエントリーになりましたw

最後におっしゃってるように、今のままだとMicrosoftとかAppleの広告しか出せないんじゃないかと思います。
でもMicrosoft好きを公言してる人は少ないし、Appleにしてもそこに広告を出す意味ってあるのか微妙ですよね。ほっといても宣伝してくれるし。

いい関係を築くということであれば、広告主にとってもメリットがなければいけないはずなのに、どうもそこが軽視されてる気がします。

はじめまして。はてブ経由で拝見させていただきました。興味深いエントリーです。
おっしゃるようにブログ広告はダメ、という気がします。
広告枠を設けて、広告費としてお金を受け取る、というのは、昔、アドコンマッチというのがありましたがつぶれました。
↓手前味噌ですが、良かったら参考にされてください。
http://afiliate.livedoor.biz/archives/50970855.html
アドセンスに勝てるような広告形態は思いつきませんし、今後もアドセンスにどんどん喰われていくような気がします。
アドセンス(アドワーズ)でもオンサイトサインアップというのがあるらしく、希望のブログに広告を出稿することは出来るみたいですよ。Googleは隙がないです。
この場合はブロガーは広告主を意識する必要は無いかもしれませんが、それ以外の場合、基本的にお金をもらって広告を出していたら、気にするのが普通の人の感覚だと思いますw。
長々とすみません。記事が面白かったもので。失礼しました。

afiliateさん、コメントありがとうございます。
アドコンマッチは知ってました。ブレイナーもそうだけど、AdSenseっぽいのは国産でもいくつかありますよね。

ただ残念ながら、この手のマッチング広告はマッチさせるための在庫が広告側も媒体側も豊富にないと意味がないのでうまくいきません。

またアドバタフライのように媒体が表示する広告を選べるタイプのものもありますが(これは仕組みや思想は素敵なんだけど)実際には毎回表示するために承認するのがめんどくさいので個人ブログでは向かないでしょうね。

こんにちは。なるほど、こんなふうに論の広がりや深まりがあると、読みごたえのあるコンテンツになりますね!ご自身のエントリだけでなく、多角的な視点からのコメントが付くことで、論の「ふくらみ」が感じられました。SNSだと、これにタグを立てて、oneテーマフォーラム化してさらに議論を厚く熱くするんでしょうが、いつぞやのお話の通り、単体ブログだともどかしいですね。と本題と関係ない所から入ってしまい、すみません。
確かに僕もブログ広告には限界と幻滅を感じていますが、仕組みとしてはアドセンスなどのように兆しとして良いものもあるのも事実。ブログ広告も、一ブログが増やしたい「情報の触手」の一つだと自分を納得させるとともに、今はブログ界を活性化するためのインセンティブ、あるいは試行錯誤のひとつと思うようにしています。
そのうち良いもの(手法、技術も含めて)だけが生き残るでしょう。またまた長々失礼しました。

いつもコメントありがとうございます。
たぶん一番いいのは、ちゃんとまとめページを作ることだと思っています。ブログでもSNSでもそういうシステムが解決できることではなくて、きちんと人の手で編集しないと無理だと思ってます。

あと、AdSenseがブログ広告であるなら、それは今後も残っていくような気がしますが、それってブログならではの広告の仕組みではないのでぼくは興味がなかったりします。
新しいものはもう生まれないのでしょうかね。

河野さま。ご丁寧にコメントへの返信ありがとうございます。
釈迦に説法だったみたいでお恥ずかしいですwww
ところで、新しいものとおっしゃってるので、アドセンスの代わりを考えたことがあるのですが、こういうのはどうでしょうか。
http://afiliate.livedoor.biz/archives/50880862.html
考えれば考えるほどアドセンスには勝てないなあと思いましたけど(笑)。何度もすみません。

afiliateさん、コメントありがとうございます。
細かいところまでは読んでいませんが、AdSenseに本気で勝つつもりであれば前述の通り、広告と媒体の在庫数で上回らなければなりません。ぜひがんばってください。
あと、広告を貼り替えるのを楽にする(自動化する)というのは、ぼくはあんまり賛成してなくて、そこに広告とコンテンツ(この場合、ブログ)とのハッピーな関係があるとは思えないのです。

文脈無く下記だけ切り取ると、河野さん以外の人には、ものすごい誤解を生む気がします。

>お金もらうことと読者やスポンサーにこびる事はまた別問題

本発言は誤解を恐れずに言えば、芸人の芸がどこかの人たちに受け入れられないからと言って、その芸を捨てて、顧客に媚びる芸を始めたら、芸人としての価値が無くなるので、そういうことはやらないでねという叱咤と解釈しています。

なので、

>「自分のためにブログを書いているのであって、他の人に読んでもらうために書いているんじゃない」

ということではないと思います。

自分のためだけ、というメンタリティでAMNに参加するPVを集めるのは無理ですし、何より読み手の評価あってこそのPVだと思います。

それ、そのものが広告価値として無価値だとおっしゃられてる部分は、僕には判断できないので本レスの意図として意見はありませんが、いい加減でやってるわけではないという部分だけは理解していただけると。

まして該当発言者が、そんなことを意識してないわけがないじゃないですか、とは彼の名誉のために。

内輪っぽい記述ですいません。

f-shinさん、コメントありがとうございます。
ぼくが読んでる限り、その箇所での誤読は少なそうですよ。むしろぼくのコメント部分(「自分のために……」)の意図が伝わってない感じがしています。

それはさておき、芸人の比喩がとてもいいと思ったので、以下お借りします。

鳥居みゆきが芸風を変えないのは個人の自由なのでいいと思います。リスクを背負ってるわけなので。
そういうスタンスは好きです。ぼくのブログでのスタンスにも近いと思っています。

でも、鳥居みゆきをゴールデンタイムの番組に、あるいは生放送に使うかどうかは別問題ですよね。実際に年越しの「おもしろ荘」では出してもらえなかったりしています。
そのリスクマネジメント、つまり何を見せて何を見せないかの判断をきちんとしているのがメディアのメディアたるゆえんだとぼくは思っています。

個人ブログは、この芸人が番組のプロデューサー(なりディレクター)を兼任していることが特徴で、だからこそ責任感や自覚が問われると思っています。

繰り返しになりますが、個人がブログで何を書こうが自由だし、それがブログのいいところでもあります。それは否定しません。
ただメディアや広告出稿先と考えた場合に、この芸人兼プロデューサーであることの無自覚さがあまりにも感じられるので、これではブログ広告はダメだと思っているわけです。だからこそ責任編集雑誌の例を出しました。

芸人であることはブロガー誰もが主張できることだと思いますが、広告の出稿を受け付ける場合はさらにプロデューサーであることも自覚しなければならないと思います。
AMNに参加するPVがどれだけなのかぼくは知りませんが、本気でブログ広告のことを考えるのであれば、そこに無自覚なままではいけないんじゃないでしょうか。

余談ですが、PVの多寡については検索エンジン経由の訪問者率とかにも左右されるので、PVが多いから読み手に評価されているというのは必ずしも正しくないと思います。
今でもこのブログに「ファミスタDS」の検索結果から来訪される方がちょこちょこいらっしゃいますが、そういう方がぼくのブログを評価してるとは思えません。ありがたい話ではありますけどね。

この一文が好きです。
「偏っていることに価値がある」
全てにいえますね。

いちるさん、コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、すべてのことに言えると思います。
特に大手に負けないためには、偏り続けることが大事だと思います。万人受けになった瞬間、視聴者数の大小で価値が決まるので、そこからいかに逃げ続けるかだと思ってます。

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