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そのラブレターは望まれていない

これはいいエントリーなので読んでほしいです。

ラブレターって表現はぼくくらいの世代でもそんなに珍しくなくて、それこそ広告業界に限った話でもなく、橘川さんとかも「すべての本はラブレターである」とか言ってるし、要するに想いのこもったメッセージの代名詞として「ラブレター」という比喩が使われるのはわりと普通。というか橘川さんのくだりは前にも書いてたな。

で、話のポイントはもちろんそこではなくて。

だが、この「広告=ラブレター」という議論をどのように捉えるから、その人が「何を生業にしているか」が分かる気がする。
この議論に共感し「ラブレターが届きにくかったり、興味を失ったいるのだ」という著者の議論に共鳴できる人は「広告業界」の人であると思う。
「ちょっと待てよ」と思うのは、マーケティングの世界で生きている人である。

じつはぼくもまったく同じ感想を持った。
だからむやみやたらに持ち上げられてるのが気持ち悪かった(でもあんまり言うと負け惜しみみたいだからねえ)。

この辺の話は「ラブレターを渡せば何とかなる」とか、そもそも「ラブレターをもらったらみんなうれしいはず」という勝手な幻想に基づいている。そんなのリアルな世界にいたら、超KYじゃねーかと。相手の気持ちは無視かよ。
ちゃんと「ただしイケメンに限る」って書いてあるでしょう。

直近に読んだので引用すると、「パーミションマーケティング」においてセス・ゴーディンは

すべてのマーケティングはスパムである。

と明言している。ぼくらはそこから始めなきゃいけないってことをもっと考えないと。だからこそのパーミションであり、だからこそのエンゲージメントだと思う。

昨日の読書会でも、「どんなにパーミションを築いても、けっきょく消費者は安い商品を買うじゃん」って意見が出てたけど、まさにそれが真実だと思う。
(もっともパーミションマーケティングを進めれば広告宣伝費を節約できるので、価格競争でも優位に立てるはずなんだけどね)

望まれてないラブレターをなんとか受け取ってもらおうとするのが広告業界の常識なら、ぼくは一緒に仕事したくないな。

[追記]
ちょっとずれるけど、昔こんなのも書いてた。

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コメント(6件)[コメントだけのRSS]

久々のコメントを書かせていただきます!
河野さんは尊敬に値する方だと思いますが相変わらず意見は合わないようです(笑)。
「明日の広告」は読みましたし言われている程素晴らしい内容だとは私も思いませんが、引用のブログも含めて「ラブレター」の部分だけをあげつらって否定するのはちょっと違うかなと。。
その表現は単なる比喩であって、さとなお氏も広告の全てを表現しているつもりでないのでは??
価格だけで購入に至る商品ばかりではないはずです。
消費者の嗜好が多様化することで商品・サービスも同様に多様化。価格を含めたUSPに差異が無い商品・サービスについて、エンゲージメントを深める手段としての「広告」を論じたかったのではないでしょうか?

但し、
>望まれてないラブレターをなんとか受け取ってもらおうとするのが広告業界の常識なら、ぼくは一緒に仕事したくないな。
これには耳が痛いですね。
広告屋は基本的に効果があれば望まれなくてもラブレターを送ると思います。
パーミッションを取らなければLTV最大化は為されない、というのはまた別の議論になってしまいますが・・・。

サトシさん、コメントありがとうございます。
いや、ぼくもこの本がまるで無価値だと言ってるわけではありません。というかむしろ逆でcrossreviewでは9点つけてますし。
http://crossreview.jp/smashmedia/reviews/4756150942

ただ部分部分で違和感があったのは事実で、その象徴的なのがラブレターのくだりでした。
クライアント企業の売上にどこまでコミットしてるのかとか、誰を向いて仕事してるのかとか、根本的にわかりあえないところが広告代理店との間にはあると思っているので、そこは諦めてます。

それと、
> 広告屋は基本的に効果があれば望まれなくてもラブレターを送ると思います。
がまさにぼくが毛嫌いするところです(とはいえ、正直に言っていただいてありがとうございます)。

それこそ前に食事した際に、平気で話を中断してタバコの宣伝をするお姉ちゃんがいましたね。ぼくはああいうのが大嫌いなのです。ほんと消えてほしい。
自分がタバコを吸わないのも関係してるけど、そもそもぼくの食事の時間を邪魔する権利はないのです。そんなパーミションは与えてない。
あれを「しょうがない」と思わないように、ぼくはこっち側で踏みとどまるようにがんばります。

ははは、タバコのネーちゃんへのコメントは河野さんらしいですね。僕は単純にきれいなネーちゃんは嫌いじゃないのでアグリーです(^^)。
ちなみに河野さんは「次世代マーケティングプラットフォーム」は読まれました?僕は先ほどamazonに書評を投稿しましたが(まだ反映されてません。5日~2wksくらいかかるみたい)、河野さんの感想を是非聞いてみたいですね。

「次世代マーケティングプラットフォーム」は読んでないですね。湯川さんに良くない想い出があるので読まないと思います。
http://smashmedia.jp/blog/2008/02/000239.html
http://smashmedia.jp/blog/2008/02/000226.html
すいません。このへんは自分でもおちょこだなと思っていますが、自分の時間なんだからイヤなことのためには使いたくないです。

なるほど、そのエントリーは確かに読みましたね。いや、この本もやたらともてはやされているのが個人的にはちょっと微妙で僕はこのエントリーにも関わる内容でネガティブ書評を投稿してます。河野さんのご意見をお聞きしたかったのでちょっと残念ですね。良かったら数日後反映された僕の書評を読んでみてください。

どうでもいいですが「おちょこ」って方言ですか??
「おちょこ 方言」で検索したらえらい内容が出てきたんですけど。。(^^;

あと昨日のコメントでちょっと補足。
僕は基本広告が好きな広告屋なので広告の力というものを信じたいし、信じてます。消費者が(パーミッションを取っていないという意味において)思いもよらない広告に出会った時に、心を揺さぶる「広告」もあるはずだと思っています。
根拠は無いし、「そんなものない!」と言われてしまうとそれまでですが、河野さんとは相容れないまでもそういう思いで広告に取り組んでいる人間も大勢いることは認識していただけるとうれしいです。

「おちょこ」は方言なんですか?
器が小さいとか、人としてイマイチなことを指して言います。

ちなみにぼくは佐藤雅彦さんが大好きなので、広告の力を信じています。でも自称アーティストみたいな人が多いのも事実で、そういう広告屋が大嫌いです。
もっと職業クリエーターとして、プロ意識を持つべきだと思います。

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