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スポンサードカンバセーションは広報と広告の中間なのか?

まあペイパーポストみたいな話なんだけど、こんな意見がUSで、しかも「グランズウェル」の著者であるジョシュ・バーノフ(Josh Bernoff)が言っちゃったもんだから、いろいろ反論とかも出てるっぽい。日本にも喜ぶ人が多そうだな。

英語が苦手な方は翻訳してくれてるので、こっちをどうぞ。はい、ぼくも翻訳に助けてもらいました。

ぼくが気になったのはこの部分。

When you look at sponsored conversation in context, you can see it fits into a nice spot in the groundswell between PR and advertising.

ブログの中でスポンサードカンバセーションを見かけたら、PRと広告のちょうど中間に当てはまることがわかるだろう。

いやいやちょっと待てと。

でもってこういう表を出してその正当性を主張してるんだけど、ちょっとおかしい。

広告は媒体に料金を払うから掲載が保証されるし、内容についてもコントロールできる。一方のPR(広報)は媒体にはお金を払わない代わりに、掲載されるかどうかもわからないし、どんなふうに書かれるかもコントロールできない。

この中間があるとしたら、料金が安価(もしくは無料)である代わりに掲載が保証されないなんちゃって広告と、コストがかかるが掲載がある程度保証されるなんちゃって広報しかない。

スポンサードカンバセーションとペイパーポストの差がよくわかんないんだけど、とりあえずペイパーポストに関して言うと、これは料金が安価で掲載は保証されるが、何を書かれるかがわからない。

ん?
ここまで書いてきて、是非はともかく「PRと広告のちょうど中間」というのはおかしくないのかも。

まとめてみた。

広告と広報とペイパーポスト

なるほど、中間だw

しかしこれこそ「帯に短し、たすきに長し」じゃないのか。お金払うのに、何書かれるかわかんないんだよ。

ぼくはそもそもこんなことをして消費者と良好で持続的な関係が築けるとは思わないんだけど、少しだけジョシュ・バーノフの主張するスポンサードカンバセーションをポジティブに受け止めると、これは日本で行なわれている「ペイパーポスト」ではなくて、もう少しだけ「記事広告」に近い話をしてるんだろうな。

ブロガーのレベルについてはまちまちなんだけど、たぶんジョシュは指名して書いてもらうことを言ってんじゃないかな。そしてその目的も「お知らせ」がメインなんだろう。

なるほど。

そもそもはジョシュの意見を真っ向から否定するつもりで書き始めたんだけど、ちょっとだけ理解できるなあという気持ちになってきた。うーん。

たぶんスポンサードカンバセーションというのは、依頼企業がひと手間加えるだけでクリアになる気がする。
それは、

  • 依頼した各ブログに記事がアップされるのと同時(かそれ以前)に自社サイトでキャンペーン(スポンサードカンバセーション)中であることを告知する
  • スポンサードカンバセーションを実施する際のポリシーを公開し、依頼した各ブログからテキスト(できればバナー)でリンクしてもらう(もちろん rel="nofollow" で)
  • 依頼した各ブログのエントリーに薬事法や著作権法違反が見られた場合は、すぐに修正を要求できて、さらにブロガーにもそれに応じるように契約を締結しておく(例外的編集権)
  • 依頼した各ブログに利用者からコメントがついた場合は、必要に応じて企業の担当者が対応する
  • 各ブロガーのエントリーとその反響(ex.トラックバックやコメント、はてなブックマーク)をまとめたページを用意する

というあたりかな。ひと手間どころじゃないけど。

ぼくが考えてたmonotalkという仕組みはそういう手間を軽減するために、企業サイト内に専用ブログを立ち上げて、そこに投稿してもらうイメージだったけど、まあたしかにここまでやれば倫理的にもセーフティに情報伝達効果が得られるかな。

もっとも、報酬をもらうことによる心理的バイアスは絶対にかかるわけで、そういう意味でも誰を選び書いてもらうかは重要なんだけど、ここまでやればけっこうフェアな感じがする。

ぼくはいつもこういうことを考えてるんだけど、以下については担保・実現できそうな感じ。

  • キャンペーンポリシーの公開や報酬の開示など、透明性の確保
  • 不特定多数ではなく特定少数のブロガーを相手にする
  • ブロガーには記事執筆に際しての自由を認める(ただし法令違反については強制的に修正させることができる)
  • 依頼して終わりにせず、企業の担当者が積極的に会話に参加する

なんだかスポンサードカンバセーションに肯定的なエントリーになってきたなあ。おかしいなあ。

こういうのは広告代理店やPR会社はできないと思うんですよ。広告代理店は手離れが良くないので売りにくいし、PR会社にしたらリストをクライアント企業に持っていかれちゃうので次回からすっ飛ばされるリスクを見ちゃうので。リストなんて誰でもがんばれば収集できるんだから、そんなもんを後生大事に抱えずに、彼らとうまくやり取りするノウハウで勝負すればいいんだけど。

もうちょっと考えるけど、スポンサードカンバセーションについてはやりようがあるかもしれないなあと思い始めてます。

このへん自分でも「ほんとかよ」と今この瞬間も思ってるので、ちょっとディスカッションさせてください。

読者のみなさん、これってアリだと思いますか?

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コメント(2件)[コメントだけのRSS]

「消費者を騙そうとしているかどうかが焦点だ」

みたいなことを誰かが言ってて(うろ覚えですみません。河野さんも言ってたような)、それに賛成なじぶんとしては、透明性が担保されているこの方法はアリかなと思います。

ただ、運用コストに対する効果を考えて、企業にとって見合う手段なのかはやってみないとわかんないですかね。

倫理的にはステルスじゃない時点である程度担保されて、さらに企業側がポリシーを公開してそこへの明示的リンクをブロガーに義務づければほぼ完璧にクリアされるよね。
「お知らせ」目的であれば、報酬の有無についても別に問題とはならないし。ただし同じブロガーからのやっかみはあるだろうな。StartMacキャンペーンのように、羨ましいからむかつくという心理はあると思う。

Start Macキャンペーンの気になるところ(ジェラシー入り) | smashmedia
http://smashmedia.jp/blog/2007/06/000938.html

ブロガー厚遇施策ってなんだろう | smashmedia
http://smashmedia.jp/blog/2007/06/000889.html

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