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ETC売り切れの要因分析

ETCが売り切れとかって話を見ると、これまでさんざん導入のためにやってきた、夜間割引とかのちょっとだけ割引という手法がまるで効果がなかった一方で、消費者は「休日1,000円乗り放題」とか「助成金」という明らかなメリットがあれば飛びつくことも証明された。じつに興味深い。

個人的に一番興味があるのが、消費者は「休日1,000円乗り放題」と「助成金」のどっちに反応したのかということ。

時系列で整理してみる。

  1. 昨年10月末、政府がETC利用車の高速料金の大幅引き下げを表明
  2. 1/16、国土交通省と東日本高速、中日本高速など高速道路6社が「休日1,000円乗り放題」を正式発表(2008年度第2次補正予算案に盛り込んだ高速道路料金の値下げ案の内容として)
  3. 3/12、財団法人・高速道路交流推進財団が購入への一部助成(四輪車1台あたり5,250円、二輪車15,750円)を始めた
  4. 3/28、休日1,000円乗り放題開始(一部システムが間に合わず)

一方で「ETC売り切れ」というニュースは3月に入ってから見られるようになった(Googleニュースのアーカイブは直近1ヶ月なので参考にしてない)。むしろ3/12の助成金発表以降。

たとえばこれ。

全国でカー用品店を展開するオートバックスセブン広報部は「首相の表明以降、ETC車載器の売り上げが伸び、今年2月は昨年2月の約2倍に達した」という。

さらに京都市右京区にあるオートバックスでは、

同店は「助成開始の12日は通常の30倍も売れた」とうれしい悲鳴を上げている。

という話も。

これを読む限り、助成金効果が大きそうな気がする。だけど、そもそもこういう割引サービスって駆け込み需要があるはずなので、この助成金がなくても28日の直前には売れたはずなんだよね。

ただそのためには28日から「休日1,000円乗り放題」だってことを大規模に露出、告知する必要があったので、その着火剤として「助成金」は非常に有効だったと思う。
まあ結果的に誰が儲かるかとか、そういう微妙な話はさておき。

考えてみれば、これはじつによく考えられたコンボだなと思う。流行り言葉を並べると、まさに戦略PRであり、まさにコミュニケーション・デザイン。

で、思うのが地デジ。液晶テレビなどの地デジ対応テレビがたいして売れてない。オリンピック特需もたいしたことがなかった。
2011年に(しょうがないからの)駆け込み需要があるんだろうけど、このままだと危険ですね。

きっと今回のETC普及を教訓に「助成金」が登場すると思うな。

もうちょい細かいデータを見ながら、消費動向を分析するとおもしろいだろうな。

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ふらふらっとネットを見ていたらこんな記事を見かけたので、ちょっとコメント。 ETC売り切れの要因分析 要点は、 ETCが馬鹿売れしてい...

コメント(16件)[コメントだけのRSS]

私もこれを機にETCを導入しました。

で、私の消費行動を振り返ると、まず「休日1,000円乗り放題」という案が出された時点で、車載器を買おうと思いました。

ちなみに、これを最初に知った段階では、助成金が出ることは知りませんでしたが、助成金無しでも買おうと思っていました。

そして、その後12日から助成金が始まることを知り、より消費意欲が高まるのと同時に、助成金が出るなら12日以降が良いなということで、結局14日に購入しました。

14日でも、ほとんどのカー用品店は品切れで、10件ぐらい電話して、やっと買うことができたという感じです。

私の場合、実家が遠いので、1~2回実家に帰るだけで車載器設置の元が取れることを一番に考えたので、「休日1,000円乗り放題」の方に、より反応したと言えると思います。

キヨさん、コメントありがとうございます。
そうですね、書き方がわかりにくかったかもしれないけど、ぼくもベースの需要喚起は「休日1,000円乗り放題」だと思います。
ただそれだとこの3/28にあわせてここまで需要が伸びなかったんじゃないかとも思っていて(むしろGW前とかに後ろ倒しになるんじゃないかと)、いつでもいいものをXデーに買わせるためには期間限定の「助成金」は効果的だったなあと思うのです。

たぶん「助成金」がなかったら、どっかに遠出する前に買おうということになるので、即効性はなかったと思うんですよね。
わざわざこのタイミングでETCを購入させる、購入した以上は恩恵を受けようと旅行に出かける、この設計はなかなかたいしたものだなあと思いました。

消費者があまりに殺到して、メーカー在庫が無くなったとか、無くなるという情報も、より消費意欲をかきたてましたよね。

もちろん、期間限定の助成金がその前提にはあるわけですが・・・。

えーと、ETC販売解説でテレビにも出たことのあるフジイがやってきましたよ。

助成金と高速1000円についてですが、(詳しく書くと長くなるので割愛しますが)助成金自体は実は以前からあったので、今回は高速1000円の効果がバツグンに大きいです。

マスコミが高速1000円を煽ったところに助成金が入ってきた感じで、河野さんのおっしゃる通り、相乗効果が凄いってことではあります。

ただ、「よく考えられたコンボ」については微妙ですw
これを設計したのは国土交通省なんですけど、そこまでは考えてられてはいないです。っていうか殺到しすぎて担当者は青くなってるんじゃないでしょうか。


ちなみに、『これまでさんざん導入のためにやってきた、夜間割引とかのちょっとだけ割引という手法がまるで効果がなかった』っていうことはなくって、かなり効果あったんですよー。


フジイくん、解説ありがとうw
まあそれだけマスコミの煽動が効果的ってことなんだけどね。

> これを設計したのは国土交通省なんですけど、そこまでは考えてられてはいないです。っていうか殺到しすぎて担当者は青くなってるんじゃないでしょうか。

なるほど。
でも国交省としては一気に普及させたかったわけでしょ。だったら担当者は誉められるんじゃないの?
役所的には余計な仕事(イレギュラー)を発生させたらダメなのかな?

> ちなみに、『これまでさんざん導入のためにやってきた、夜間割引とかのちょっとだけ割引という手法がまるで効果がなかった』っていうことはなくって、かなり効果あったんですよー。

そうなの?
ぜんぜん導入、普及が進んでない印象だったけど。じっさい料金所のETCレーンって少なかったじゃん。

地デジに関しては、まず B-CAS カードを撤廃することを考えて欲しいなあ、と思ってます。
このために無駄なスペースを余儀なくされ、価格も上乗せになるメーカー。一小企業が独占している利権も腑に落ちませんし。今ならもっとスマートな方法がいくらでも実装できるはずだと思うのですがねえ。
#今年の末には液晶テレビ値下がりという噂もあるようですが。

ムムリクさん、コメントありがとうございます。
そうですね。なんか腑に落ちないですよね。
まあこの手のことに腹を立て始めたらキリがないのだけど、ぼくはそもそもアナログでぜんぜんかまわないので、完全移行なんてアホなことをやめてくれるのが一番いいです。

フジイです。

>> 国交省としては一気に普及させたかったわけでしょ。
>> だったら担当者は誉められるんじゃないの?

あー、なるほど。
助成とか高速料金改定の実務にあたっている担当者とかは想定の何十倍もの仕事になっちゃっていて出先機関の人達は発狂しそうになっていることと思いますけど、設計をした国交省の人は褒められているかもしれないですねwww


>>普及が進んでない印象だったけど。
>>じっさい料金所のETCレーンって少なかったじゃん。

ナンバーが登録されている車両数と比較した普及率は高くないので、よくマスコミに叩かれていますがw、実際は高速道路を走っている車両の利用率は76.7%あります。

ETCレーンが増えない理由は、収受員がいるレーンと処理能力が違うからで、収受員のいるレーンの時間あたり処理能力が低いから収受員のいるレーンを多くせざるを得ないんだと思います。

> ナンバーが登録されている車両数と比較した普及率は高くないので、よくマスコミに叩かれていますがw、実際は高速道路を走っている車両の利用率は76.7%あります。

へー、その数字ってどこ見たらわかる?
じつに興味深い。
あとレンタカーって搭載されてるけど、利用者はETCの料金所カード持ってないわけで(そりゃそうだよね、クルマも持ってないんだから)そういうのってどっちにカウントされてるんだろう。
そもそもレンタカーは無視できる数なのかな?

> ETCレーンが増えない理由は、収受員がいるレーンと処理能力が違うからで、

それはわかるんだけど(さすがにわかってたよw)、普及させたいなら「ETC買わないとめっちゃ待たされる」と思わせるくらいに絞ったらいいのにと思ったわけ。

ましてや77%も普及してるなら、ETCレーンは少なすぎないかと。今回ので増えてるんだと思うけどね。

国交省道路局
(右側にETC利用率PDFへのリンクがあります)
http://www.mlit.go.jp/road/yuryo/etc/index.html

セットアップ件数(ORSE)
http://www1.go-etc.jp/fukyu/fukyu.html

(財)自動車検査登録情報協会
登録台数データが見られます
http://www.airia.or.jp/number/index.html


数字は上記で見ています。

「普及率」の定義は、料金所を通る車のうちのETC率で見るべきか、セットアップ数÷登録台数で見るべきかは、何を知りたいかによって使い分けられるべきだと思うのですが、マスコミが「普及率が低い」と言うために後者の数字がよく使っているのを見ると何だかなーっと思います。

もちろん、利用率には高速を利用していない人の数が入っていないわけですし、登録台数には廃車していないだけで乗られていないアクティブではない車両が多数含まれているでしょうし、「普及率」の精度は微妙なのですが、料金所を通る車のうちのETC率で76.7%っていうのは、まずまずではないかと思います。


もうおわかりだと思いますが、レンタカーであるかどうかを問わず、ETC搭載車でも収受員のいるレーンで現金払いをした場合は、利用率に含まれませんが、セットアップ数(ETC搭載車数)には含まれます。

連投すみません。

>>普及させたいなら「ETC買わないとめっちゃ待たされる」
>>と思わせるくらいに絞ったらいいのにと思ったわけ。

この考え方、面白いですねwww
ただ、国交省は渋滞解消も責務なので、わざと渋滞させるような施策は打てないと思いますw

でもさ、いろいろ不思議だよ。
ETCレーンって左右の端っこにあるよね。普通に考えたらすっと流れに乗ったまま走れるように真ん中にあるべきでしょう。一回止まって加速が必要な非ETCのほうこそ端っこにあるべき。
ましてや77%がETCついてるなら、なおのこと真ん中に集中させるべき。
そのほうが渋滞解消に繋がる(繋がってた)と思うけどな。

データのソースを書いたコメントが反映されないのですが、スパム判定されちゃいましたかね?


>>流れに乗ったまま走れるように真ん中にあるべき

真ん中付近に収受員がいるレーン設計なのは、確かに「なんでだよ」って思いますよねw
ぼくも日頃そう思ってます。

確認したことはないので正確なところまでは知りませんが、料金所の先まで渋滞した場合の流れを考えているのと、ETCレーンへの進入速度を落とさせる道路設計なのではないかと思うのですが。

SPAMになってたので解除した。ごめん。
データソースありがとう。
なるほどね。通過した車の割合で見れば、納得いく数字だね。

> ETCレーンへの進入速度を落とさせる道路設計

でもそれは普及率100%になったらどうするの?
意味ないよね。

>個人的に一番興味があるのが、消費者は「休日1,000円乗り放題」と「助成金」のどっちに反応したのかということ。

両方だとおもう。
いわゆる、特典効果でしょ。
休日1,000円でぐらっときてある程度買うつもりがある人に対して、「今なら助成金付き」という理由をつけてあげることで、最後の人押しをする。

本来売りたいものに、ちょっとびっくりするようなオマケをつけると爆発的に売れる。アメリカのTVショッピングでよく使われる例。今回の場合、どっちがオマケでどっちがびっくり物か言い難いけど。

「この機会を逃すと二度と買えません」も加えると、もっと売れるはず。

> 両方だとおもう。

いや、まあそうなんですけどね。

でも「助成金」ってコストかかってるわけで、こういうのを見ると「本当にやる意味があったのか」「これをやらなくても同じくらい売れたならムダじゃないのか」と考えちゃうんですよ。そういうクセなんですw

なので瞬間最大風速的に売りたいならたしかに有効だし、じっさいにこうして効果もあったわけなんだけど、ほっといてもGW前には需要が喚起されてただろうし(あと1ヶ月ですよ)、そう考えるとコストの無駄遣いなんじゃないのかと、いちマーケターとしては思っちゃいますよね。

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