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たかた社長の研究

ぼくが大好きな経営者のひとり。「ジャパネットたかた」の高田社長。

インタビュー記事を何度か読んだことがあるんだけど、本当にいいことを話されてるんですよね。

メーカーの方とお話ししていると、例えば「この商品は、他社にはない機能が入っているので、○×万円で売りたい」と言われることがあります。それを聞いて「その考えで本当にいいのでしょうか」と思うことがあります。その商品にいくら支払う価値があるのかは、お客様がお決めになることです。ジャパネットたかたでも、メーカーでもありません。

まったくその通り。

ぼくが強く頷いたのはここ。HDレコーダーに録画した番組をいったい何人がブルーレイ・ディスク(BD)にダビングするんだって話に続けての発言。

きちんとした統計データはありませんが、私の感覚では8割の人は1度見た番組をすぐに消してしまうでしょう。映画好きなら映画番組をハイビジョン画質のままディスクに保存しておきたいと思うかもしれませんが、そもそも映画の好きな人ならば最初からソフトを買うはずでしょう。

共感したのは「きちんとした統計データはありませんが、私の感覚では」というくだり。
エビデンスは大事だけど、人の気持ちは調査結果に表われないし、なによりそこの感覚こそがマーケターの能力だと思う。センスという言葉は嫌いだけど、まあそう言ってもいい。

なんでもかんでも「データを示せ」と批判するのは間違っていて、それこそクライアントを喜ばせるためのデータなんていくらでも作れる。調査結果なんて調査票の設計次第でいくらでも誘導できる。
だから本当にそういうくだらない脊髄反射はやめたほうがいい。

逆に自分の感覚がずれてきたなと思ったら、一線から引退することをマーケターは考えなきゃいけないとも思う。
マーケターはもっともっと自分の感覚を信じて発言するべきだし、行動したほうがいい。データなんて上司を説得するために使えばいいんだから。

こちらも。

ジャパネットたかたは「生放送」にこだわっているのでも有名で、「なぜ"生"なんですか?」と聞くと、「生は楽ですからね、編集したら10倍くらい大変」だからだという。生放送中のスタジオは殺気だってすらいたが、放送が終わればすぐに忘れて、次の仕事に向かって集中できる。

これはすごくよくわかる。
編集はたしかに見る側にとっても楽なのでいいことなんだけど、これはコンテンツの質と量のバランスをどこで取るかという問題でもある。

オバマがYouTubeにアホほど動画をアップしていたのと、このジャパネットたかたが生放送にこだわる理由は似ているとぼくは思っていて、それは質をある程度犠牲にすることによって、圧倒的な量を生み出すことを取ったという点。

もちろん生放送ゆえのライブ感もショッピングには効果的なスパイス。高田社長もそう答えている。

もっとも、生放送の最大のポイントは、顧客と同じ視線になれることだと高田社長は語る。テレビは双方向メディアではないので、番組はあくまで送り手側の論理でつくられるのだが、テレビを介してお客さんとコミュニケーションを取るしくみをどう入れていくかという視点を持っていなければならない。つまり、「WBC、イチローさん打ちましたねー」とやれるのが重要なポイントなのだという。

この、同じ目線になるというのはセールストークに限った話じゃなくて、最近よく書いてるサポートセンターのオペレーターにも求められること。フレッツのカワグチさんやソニー損保のオオシマさんはそれができてた(ディズニーランドホテルはまるでできてなかった)。

YouTubeにはまだ後編がアップされてないんだけど、高田社長がメディア論的なことも話してるらしい。じつに興味深い。
それぞれのメディアの特性とか、実際に通販というビジネスにおいてどう使い分けているのかとか、めちゃくちゃ聞いてみたい。

これは前編ね。

これまでにいろんな雑誌とかでインタビューに答えてらっしゃるんだけど、本当に勉強になると思うので、過去の記事とかを読み返して、一緒に研究しませんか?
ついでに共著で本を書くのもいいかもしれない。もちろん巻末には髙田社長のインタビューを収録して。

本は無理でも(可能性はあると思うけど)、いつかトーキング.jpで取材に行きたいなあ。佐世保までの交通費なんだよな。たっくんには任せられないし。高速1,000円で行くにしてもねえ。

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コメント(4件)[コメントだけのRSS]

正直なところあの声が苦手でなんとなく避けていましたが、なるほど興味深い人物ですね。
おー、遠藤さんですねえ。

高田社長はめちゃくちゃ頭いいと思います。数少ない尊敬する人のひとりです。

高田社長はすごい人だと思う。マネしようと思ってもまねできない。
「たかたはここがいい」っていう人も多くいますが、そういう人は表層的なことだけ見て「いい」って言っているだけのことが多いんです。でも、彼の行動の裏を分析すると論理的な構造がその良さを支えている。
おそらく高田社長は計算尽くして行動に出ているのではなく、親父から引き継いだ商売のDNAでもって本能的に行動しているんだと思う。
だから彼の行動原理はまねできない。
しかし、いいマーケティング手法はパクらせてもらってます。

こばやしさん、コメントありがとうございます。
計算してるんじゃなく、本能的にってのは同感です。でもまあ思想とか価値観の部分で自分の中に取り込むことはできると思います。

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