考えるのがメンドクサイからと何も考えずに書名を記事のタイトルにしたら、なんか炎上マーケティングの片棒を担いでるみたいになってて申し訳ないです。
ぼくは昨年末でTwitterでつぶやくのはやめたのですがいまもモニタリングはしていて、今回のはちゃちゃっと書いたわりには意図せずRTされまくってびっくりしています。みんなTwitter好きなのね。
(でもはてブはそれほどでもないので、このへんにクラスタの違いとかを感じるな)
反応を見ているといろんな意見があって、なかなかおもしろかったので紹介がてら意見を補足します。
あ、ただの同意はどうでもいいので触れません。でもまあ孤独を感じるよりはうれしいものです。
ソーシャルメディアマーケティングについてはもうちょっと言っていきます。というか生半可な覚悟で手を出すとケガするよってことについてはもっと言いたい。
そのへんは後日書こうと思うのでこのへんで。
「ケーススタディの適用はケースバイケース」ってのはいまいちよくわかんなかった。もちろん言葉はわかるんだけど、この場合の意味として何を指しているのかが不明。そもそもポジティブな反応なのか、ネガティブな反応なのかもわかんない。
まあそれはいいとして、まさに言葉通り「ケーススタディの適用はケースバイケース」なのですが、だとしたらぼくらがやるべきことは
- より多くのケーススタディ(事例)を共有すること
- それを抽象化し、本質を見つけ出すこと
- その上で正解を出すことはムリでも正攻法やNG集を作ること
じゃないのかな。
本書を読んでないので、どんなケースが書かれていて、それがどれだけ成功したか(儲かったのか)はわからない。
ただセカンドライフの時だって儲かった会社はあるんだよね。
ぼくは「過剰宣伝」とは思わないんだけど(ウソだとは思う)、それはともかく正しい事例ってのはなかなか難しいと思います。だって各社が同じやり方でうまくいくはずないんだから。そもそもマーケティングなんてそういうものだし。
表現として適切かわかんないけど「やり方」を真似ても意味がないと思うよ。大事なのは「考え方」だろうし。
もちろん上記のように事例を共有して、そこから学べることはあると思うんだけど、自分たち(の会社なり商品)なりの「やり方」を模索しなきゃ絶対にうまくいかないので、もし『iPhoneとツイッターで会社は儲かる』って本を出すのであれば、一行目は「iPhone買え」で、二行目は「アカウント取れ」で、三行目は「(どうやって儲けるかは)てめえで考えろ」ってことなんだろうね。きっと怒られるけど。
いずれにせよもうちょっと事例が出てくればいいなあとは思います。ちょうどMINIもTwitterを使ったキャンペーンをやってますけど、ああいうのもどのくらい効果があったのか知りたいし。Panasonicもやってるしね。
ぼくはMINIのキャンペーンにTwitterを使わずに応募しました。イギリス行けるといいなあ。
もうひとつ。
それはカツマとカヤマのあれですか? ぼくはプロレスは見るのは好きだけど、やるのは好きじゃないのでやめときます。ただ自分の意見を表明することは続けていこうと思うし、ソーシャルメディアについてももう少しいろいろ書いていくつもりです。
あと、正直に意見を言っただけで「Disる」って言われるとちょっと萎えます。なんて言おうと、それはお互い自由なんだからしょうがないんだけど、なんか言うと「Disる」って返すのは言論弾圧みたいで好きじゃない。
「儲かるよ」って人がいて、「儲からないよ」って人がいるのは(利害関係もあるだろうから)当然だし、そういう意見の不一致が社会全体であるほうが健全だよね。多様性が保たれないのはファシズムだよ。話が大きくなっちゃった。
そして最後。じつはこれが書きたかった。さっきのエントリーにzomzom1974さんからいただいたコメントの一部を抜粋します。
上記タイトルは出版者側のキャッチや フックの意図でこうなったのかなぁという 気がします。書き手的には~で会社は儲かる(笑)
~で会社は儲かる!?位の気持ちだったとしても言い切り型の訴求力を出版サイドとしては選択するでしょうしね。
ぼくもこれは出版社がつけたタイトルだろうと思いました。出版社の誰が悪いのかは知らないけど、慣習とかシガラミとかよくわかんない理由で、つまんない二番煎じのタイトルとか煽ったタイトルになることはよくあります。「品格」本ブームしかり、「○個の法則」もいっぱい出ましたね。最近だと「○○力」ですか。
で、そういうのはぼくとしてはどうでもよくて、ぼくが言いたいのは出版者側がどんなタイトルを提案してきても、著者には断る権利があるってことなんですよ。原稿を引き上げて本を出さなきゃいい。出版を前提にすると最終決定権は必ずしも著者にはないのですが、納得いかないタイトルなら断ればいいんですよ。
ぼくが本を出したときはそう言いました。このタイトルじゃなきゃ出してもらわなくていいと。装丁は思い通りにならなかったのですが、こっちは妥協しました。
そう、だからべつにこの妥協のラインは人それぞれなので、あのタイトルがダメというわけでもないし、あんなんで本を出すのはおかしいということでもありません。
これは誤解がないようにちゃんと言っておきたい。
本を出すという行為は、どんなに取り繕ったところでしょせん金儲けなわけですから、売れりゃいいじゃんと出版社に丸投げするのも自由です(実際、名義貸しみたいなゴーストライターの本は山ほどあるしね)。そして商売である以上、著者は出した以上は自著を1冊でも多く売って、出版社に貢献することも考えなきゃいけない。
と同時に、もちろんプライドを優先して出版を諦めるのも自由。
あ、ただそんな商業主義のかたまりで、売れりゃいいと思ってる連中に文化を語る資格はないと思います。
知ってます? 再販制度維持の方便として、出版社は「本(著作物)の多様性を維持し、文化の保護を図るため」と言ってるのです。どこに文化があるんだってんだ。
とここまで書いてたら、香月さんが新しい記事を書かれてた。
ということは問題はこのタイトル付けでして、企画立案時に担当編集者が企画会議で悪戦苦闘しているのを目の当たりにしているので、彼の気持ちも考えるとなんともやりきれないというか、釣ったタイトルをつけないと売れないとされる出版の現状も含めて、そこでご飯を食べている身としても、なんとも身を引き裂かれる想いをするところです。
この出版社の企画会議というのもなかなかのくせもので、誰が何を根拠に○だの×だのをつけてるのかといえば、かなりの割合で「勘」なんですよね。「勘」が悪いわけじゃないんです。ただし「勘」で判断する人は、膨大な情報を絶えず頭に入れておかなければならないし、そうじゃなきゃサイコロを振ってるのと同じ。
そういう意味では流行りのキーワードを入れるというのは販売数は増えるんでしょう。精読率とか満足率はわかんないけど。
重要なのはコミュニケーションをきちんと取るつもりがあるかどうか、そして、とり続ける覚悟があるのかどうか、だと思います。じゃないと、iPhoneを全社員に買って、ツイッターのアカウントを取った"だけ"では、会社は絶対に潰れますよ。
まさにその通り。付け加えるなら、すべての会社がそこまで積極的に「コミュニケーション、コミュニケーション」と騒ぐ必要はないし、もしコミュニケーションを取るべきと判断してもそれはiPhoneでもTwitterでなくてもいいかもしれない(ていうかたぶんBlackBerryでもいいし、mixiでもいい)。
本書もコミュニケーションツールを会社経営の現場でどう使っているのか?という点に着目して読めば十分に得られるところがあると思いますが(私自身は徹底度合いがすごいと思ったので)、それはこのブログを見ている方々が発売後に店頭で判断されればよいかと思います。
とりあえずここまで書いてきたら買って読まないと申し訳ない気持ちになってきたな。で、いつ発売なんですか、これ?
[追記]
そしてまたタイトルつけるのがメンドクサくなって適当なのをつけてしまった。
[追記の追記]
いっぱい書いたわりにはたいしたこと言ってないな。ま、そんなこともあるさ。













コメント(2件)[コメントだけのRSS]
コメントが引用されるなんて滅多にない
体験なので恐縮です(^^>
タイトルに関する僕のコメントの背景ですが(レベルの違いすぎる話で恐縮です!)昨夏、ライトなビジネス書籍の出版をお手伝いさせて頂きまして。
秀和システム刊:
『会社を辞めずにローリスクで独立・起業する!』
(拙ブログです)http://ameblo.jp/zomcolumn09/
文章もR25ライクでさらりと読めて、「独立」に対する考え方や選択肢を広げる意味ですごくいい本!と出来上がるまで思っていたのですが製本のタイトルを見てなんとなくモヤモヤとしたものを感じたからです。
洋画や洋楽の邦題が原題とかけ離れていて
それまでの印象が変わってしまうような、ちょっと脳内で交通事故を起こしたようなそんな感じです。
>著者には断る権利
自分の名前or作家名で本を出したい!
っていうマインド(今の僕がまさにそうなのですが)だと、これは想定できなかったです。考えてみればタイトルも含めて自分の著作物ですものね。心にメモしておこうと思います。
投稿者: zomzom1974 | 2010年1月16日 02:52
こだわるのも、こだわらないのも自由なので、そもそも他人がどうこう言うような問題ではないのですが、ぼくは騙そうとする人が嫌いなので、どうしてもつっこみたくなるんですよね。
ただこういう機会をいただくことで、自分の考えを整理することに繋がるから、zomzom1974さんにもこの本の著者にも出版社にも感謝しています。
それはほんとです。
投稿者: 河野
|
2010年1月16日 10:09