最近はやっぱりTwitter周りのニュースが多いので、あれこれと書くわけですが。
大井町の池上通り沿いにあるすし店「すし処さいしょ」(品川区大井4、TEL 03-5709-0572)は2月4日、フォロワーの数だけ料金を割引く1日限定の「Twitter(ツイッター)割引」を行った。
最近ちらほらと見かける「Twitter割引」のニュース。Twitterのフォロアー数に応じて、1フォロワー=1円で割引が受けられるというキャンペーン。
やってるよというのは見てたんだけど、もちろん行ってない。
興味があったのは効果の部分。こういうのをきちんと取材してくれることも、それに答えてくれるのも素晴らしい。
この日、訪れたツイッターユーザー数は35人。フォロワー数が11万人を越える強者もいたが、すべて無料になったのは2人のみだった。平日の約4倍の利用客が入り、利益は「トントンくらい。若干のプラス」(税所さん)という結果に。
ん?
訪問した35人がすべて新規だとしても、平日の約4倍というのは計算があわなくないか?(実施日の2/4も平日)
「ディナー=17時~23時。月曜定休。」とあるので6時間の営業で、さすがに普段の平日が10人ちょっとしか来店しないってこともないだろうに。どういうことだろう。Twitterユーザー以外がそんなに急増するとは思えないんだけど。
収支がプラスなのも興味深い。まあ回転寿司じゃないので原価率はコントロールできるとはいえ、損はしなかったのか。例のおもちゃ屋は短期的には損してそうだったけど、短期的に儲けが出たのはすごい。
いろんなお店がこういうキャンペーンをやるのは積極的でいいことだし、試行錯誤はどんどんやればいいと思うんだけど、ぼくはこの手の特定者だけの割引は嫌い。アンフェアだから。
ぼくが思ったのは、そうすることでたまたま同じ日に来ていた常連さんが嫌な思いをするだろうなってこと。割引もそうだけど、普段は来店しないような騒がしい人たちが写真を撮ったりしながら食べ散らかしていくわけじゃん。二度と行かなくなるよ。回転寿司じゃないからこそ、常連さんをもっと大事にしてほしい。
そのあたりは自覚されてるようで、取材にもこんな感じで答えてらっしゃる。
税所さんは「今回の企画を行うと決めた時には、全員無料になってもいいと思っていた。マスコミの取材も何件かあり、宣伝効果を考えるとこの結果には満足している。次回の開催も考えているが、課題は常連客とのすみ分け。定休日に行うなど、ツイッターユーザー対象の日を決めた方がいいかもしれない」と話す。
ネットショップとちがって、街の店舗は商圏が存在するからマスコミの取材効果がどこまで影響するかというと難しい気もするけど、こういう事例がもっともっと共有されていけばいいですね。
ただし定休日に行なおうが、常連客をないがしろにしてることに代わりはないけどね。
目先の売上のために大事な何かを失ってないか、ということを考えるいいきっかけになりました。











コメント(8件)[コメントだけのRSS]
本題とはあまり関係ない枝葉の部分だけ反応すると
> さすがに普段の平日が10人ちょっとしか来店しないってこともないだろうに。
そうでもないと思います。
このお店、友人が常連で「大将が樋口さんに似てる」としきりに言うので呼ばれて行ったことがあるんですけど、そんなに大きなお店じゃなくて(カウンターとこあがり合わせても15人入るかどうか)常連っぽい人がゆっくり飲んでる感じだから、平日の夜だったら5人×2回転が平均的なところかな、と。
あ、寿司はおいしかったです。ご主人も、ぼくとは似てなくて、知的でいい感じの人でした。
余談でした。
投稿者: ひぐち | 2010年2月 9日 19:13
ひぐちさん、情報感謝です。
だとすればですよ、なおのこと常連さんへの配慮が欠けてる気がします。まあ知ったこっちゃないんですけど。
投稿者: 河野
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2010年2月 9日 19:29
>この手の特定者だけの割引は嫌い。アンフェアだから。
これは本当に重要な指摘です。そのお店のお寿司が好きな人とTwitterの好きな人とは、当然、完全一致はしないですからね。
ちなみにぼくが理想とするプロモーションは、そのお店(企業)や暖簾(ブランド)、商品の「メッセージ付き」であること。それがないと、単発のカンフル剤になってしまい、長い目でCRM(ブランドとお客様との関係づくり)にならない、と。
まあ、このお寿司屋さんの場合は、まずはお店の存在をなんとかして多くの人に知ってもらいたいという気持ちなんでしょうね。サイトを見ても、なかなか感じの良い店主だなというのは伝わってきますし。。。
投稿者: zosojh | 2010年2月 9日 19:51
zosojhさん、コメントありがとうございます。
いろいろ試すことはいいことだと思います。でも明日の売上を作るために、これまで支えてきてくれた方たちをないがしろにするのはよく考えたほうがいいなと思いました。
こういうのはインディーズのバンドがメジャーデビューするような話とはぜんぜんちがうし。
投稿者: 河野
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2010年2月 9日 21:10
> だとすればですよ、なおのこと常連さんへの配慮が欠けてる気がします。
御意。
とはいえ、常連さんなんて、どうかすると「オレの店」的な縄張り意識を発揮して、新しいお客さんを排除する雰囲気を作ってしまいがちだし、お店としちゃ少しずつお客さんが新陳代謝してくれないといけない面もあるだろうし、そのへんの間合いを取りながらこういうトライをやってるんだろうなあ、と想像してます。
飲食店の顧客リテンションなんてまったく門外漢なので、こんど「ホントのところ」を直接聞いてみたいな、とちょっと思いました。
投稿者: ひぐち | 2010年2月10日 08:15
> 「オレの店」的な縄張り意識を発揮
そうですね、それは打開したいと思います。
でもそういう縄張り意識発揮集団の象徴こそがTwitterユーザー(のうちこういうイベントに嬉々として出かける人たち)なんじゃないですかね。べつに責めてるわけではないのですが、そんな連中を呼び込んでもそこ止まり、あるいは客層が入れ替わるだけだと思うんですよね。
(そもそも彼らTwitterユーザーが常連化するとも思えないんだけど)
ぜんぶ憶測なので、ホントのところは知りませんけどね。ぼくも聞いてみたい。
投稿者: 河野
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2010年2月10日 08:59
>目先の売上のために大事な何かを失ってないか
景気が悪いからこそ、ご贔屓にしてくれたお客様を大切にしたいですね。自戒の念も込めて・・・
それでいくと、Twitterってリアルな関係を前提にすると良いかなぁと思いました。
Twitterの良いところは、直接対峙していない時間もその人のつぶやきから何かを察することができることかなと個人的には考えていまして、
常連さんのつぶやきを見て、「今日は、良い○○が入ってますよ」とか「今日は、比較的空いていますので、××お出しできます」など、えこひいきしてあげると心をガッチリ掴めるのかなと。
そもそも常連さんがTwitterユーザーである、とか
来店を強要することになる、とか
常にウォッチするのは効率悪い、とか意見あると思いますが、商売やるからにはそんな心のつながりを目指したいです。
整理のきっかけになりました。
投稿ありがとございました。
投稿者: inparallelwith | 2010年2月10日 12:56
inparallelwithさん、コメントありがとうございます。
全員がTwitterを使ってない限りはアンフェアさは残るでしょうね。もちろんだからダメという話ではないのですけど。
たとえばメールマガジンと比べるとやっぱり公平性には欠けると思います。
でも読むだけならそんなに難しくないので、ブログの代わりとして常連客に伝えていく手段としてはあるでしょうね。
じっさい「今日のランチメニュー」などを投稿されてる店もありますし(たしかあったはず)。
投稿者: 河野
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2010年2月10日 16:48