買いました。
前半の事例は堂森さんがツイートしてたように、販促用途というかマス広告の代替あるいは補完としてツイッターやソーシャルメディア(ここではYouTube、mixi、GREE、モバゲータウン、コロプラ、Facebook)を利用してますという事例ばかりだった。
週間ダイヤモンドのツイッターマーケティングを見た。いわば、ツイッターを使ったアウトバウンド的事例集。インバウンド的要素はなし。対話が大事っていいながら、対話の話がないじゃん。
まあツカミはそこからなんでしょうね。でもたしかmixiのCR-Zのはネガティブな反響もけっこうあったと思うんだけどな。大成功事例になってんだけど。
取り上げられている事例はこちら。
- 日産/リーフ、JUKE(ツイッター、YouTube、Flickr、Tumblr、Ustream)
- サントリー/ほろよい「ほろったー」(ツイッター、YouTube)
- ホンダ/CR-Z「Ole!Ole!CR-Z」(mixi)
- コカ・コーラ「海賊トレジャー」(モバゲー)
- 日清「釣り★スタ ECOプロジェクト」(GREE)
- リーボック/TAIKAN「ラヂオ体操第4」(YouTube)
- ロッテ/Fit's「フィッツ ダンス コンテスト」(YouTube)
- 佐賀県「タイアップツアー」(コロプラ)
- 貝印「カイタッチプロジェクト」(ブログ全般)
- リーバイス「FRIENDS STORE」(Facebook)
ちなみにどのくらい知ってましたか?
認知度調査をしたいので、簡単なアンケートに答えてもらえるとうれしいです。3分程度でできると思いますので。
まあぼくは「ラヂオ体操第4」は知ってても、それがリーボックの製品だなんてことは知らなかったんですけどね。
こういうのってありますよね。その昔、エリマキトカゲやウーパールーパーがCMに使われてたけど、けっきょくなんのCMか記憶になかったり(ちなみにミラージュとUFOです)。インパクト重視でやるとそういうことがありますね。
話を戻します。ここからがこの特集のメインになってくるんだけど、まずは「ソーシャルメディアの基本を知る」ということでいろいろ書いてあります。
このへんから引っかかるポイントも出てきます。たとえばここ。
「ツイッターが炎上しにくい理由」として、発言がフォロアーにしか伝わらないから、大多数の人はタイムラインに出てこないので気付かないからって書いてるんだけど、RT(リツイート)を無視してるなあ。
なんていうかポジティブな話をするときは「ツイッターはどんどんRTされるから」という側面を取り上げて、こういうときは触れないというのはアンフェアだよね。
いちおう触れてはいるんですけどね(触れてることによって余計になにが言いたいのかがわからなくなってる)。
もちろん、誰かが攻撃されている事実をなんらかのかたちで知った影響力のある第三者が発言することで広まったりする可能性はあるが、そもそも構造上、悪意ある発言は生まれにくく、あっても風化しやすいのが特徴なのだ。(P.49)
どういうことだろう。構造上、生まれにくいってのは、たとえば140文字だから恨み辛みも書き尽くせないとか、だから他の手段(例えばブログとか)に流れるから、コミュニティとして荒れないと言いたいのかな。
でもその前のページではBPの公式アカウント(@BP_America)よりも、BPのイメージダウンに繋がるツイートばかり流している偽アカウント(@BPGlobalPR)のほうがフォロアーが多いと言ってたりするので、一貫性がないね。
ブログだから危険とか、ツイッターだから安全という話じゃないんですよ。全部が繋がっていて、その上をユーザーが軽やかに飛び回ってるのがソーシャルメディアなわけで、ツイッターからブログにもたくさん誘導されてるし、逆もしかり。
そして誰も見てないアカウントはツイッターでもブログでも存在するわけで、都合のいいところだけ切り取って紹介するのは非常にマズい。
見開きで作成された各種ソーシャルメディアのユーザー像についてはイラスト含め偏見だらけで見ないほうがいいかも。まあこういうふうにしか作れないと思うけど、ちょっと印象操作が強すぎる。
ほかには「茨城プロジェクト」として、ネットショップを運営されている方々がツイッターを活用して売上を伸ばすという企画をやってる。ぼくは地方企業や中小企業がネットのチカラを使って成功することを応援したいし、それはできると思ってる。
この方々もどこの誰に吹き込まれたのか、ツイートの内容が「1割仕事、9割プライベート」と、いわゆる軟式タイプで使ってきたらしいんだけど、手詰まりになってユーザーの声を聞くことに方針転嫁したらしい。
ユーザーからの率直なコメントに耳を傾けるというのは大事なことですね。ただこれも気をつけなきゃいけないのは、その声は玉石混淆だってこと。
たとえば風呂敷屋さんでは「iPad包み」というのをユーザーの提案に応えて販売するそうだけど、これがネタ以上の売上に繋がるのかは疑問。このブログを読んでる人の中にはiPadユーザーの人がいると思うけど(ぼくもだけど)こんな風呂敷使う?
このへんは別の機会に書きたいと思ってるけど、無責任な発言だから無視しろという話ではなくて、ただの思いつきと、意外な盲点はちがうということです。
あとはマイクロソフトやオラクル、IBM、NECとよく見る企業の運営についての紹介記事。NECの申請書のサンプルとかは参考になるんじゃないかな。ポイントを押さえていると思います。
問題はこれを読んでもけっきょくは自分で考えないとダメだってことですね。当たり前だけど、企業と世の中(顧客含む)との関係性はまちまちなんだから、よその企業のをそのままパクったところでうまくいくはずがない。
最後のページはよくあるツールとかサービスの紹介が見開きであって終わり。
今回の特集は34ページとかなりのボリュームだし、内容もそれなりにしっかりしてると思います。ツッコミどころは満載だけど。
もちろん不足や不満はあるけど、こういうのはどんどん読まれてほしいなと思います。いまあちこちの会社では「始めたいけど会社の理解が得られない」という声が溢れてるんですが、それをなくしたいですよね。
テレビCMや新聞広告を出稿するのに(コストのこと以外で)ブレーキはかからないように、ソーシャルメディアを活用することも同じくらいの感覚にしたい。リスクはどこにでもあるわけで、それをゼロにすることを考えてたら何も始められない。そのリスクのサイズを正しく認識して、リスクテイクできるかの判断さえできればいいんだから。














感想メール